2025.7.14

【コミコンなひとびと】vol.02 ダニエル・ローガンさん(東京/大阪コミコン 親善大使)

「東京/大阪コミコン」では、来日したハリウッドスターたちがステージに勢揃いし、会場一体となってイベントの始まりを祝す恒例イベント=オープニングステージは外せません。その際、「ああ、今回もコミコンが始まるのだな」と感じさせてくれる人物が一人、います。それは、『スター・ウォーズ』シリーズのボバ・フェット役で知られるダニエル・ローガンさん。

彼が明るく挨拶すると、コミコン全体のスイッチがONになるような感覚を覚えます。ステージ上で他のスターたちに気さくに話しかけ、鏡開きについて説明している姿も、毎度恒例の光景になっています。単なる肩書きではなく、実際の振る舞いからも「東京/大阪コミコン」の親善大使の気品を感じさせるダニエルさん。彼にとって日本のコミコンはどのように特別なのでしょうか? 去る5月、大阪・インテックス大阪で「大阪コミコン2025」の開催中にお話を伺いました。

Interview:ダニエル・ローガン / Daniel Logan

―いつも日本のコミコンに来てくださってありがとうございます!

どういたしまして。私は24年間日本に来続けているので、日本は私にとって第二の故郷のように感じます。文化も、人々も、食べ物も、国そのものも大好き。そして、毎年こうして日本にまた呼んでもらえることは、本当に光栄なことです。日本は私にとって“第二の惑星”だと思います。

―他の国のコミコンと日本のコミコンの違いは何だと思いますか?

やはり一番の違いは、日本ほど情熱的なファンは、他ではなかなか見つけられないということでしょうか。東京コミコンや大阪コミコンのようなイベントは、海外のセレブリティが日本のファンや人々と直接会う機会を与えてくれる素晴らしい場だと思います。そして、日本のファンの方たちは、普段なかなか会えないような人たちと会える機会を心から喜んでくれており、それは素晴らしいことだと思います。

アメリカのような場所では俳優たちが身近にいることもあり、少し贅沢になってしまっている部分があるかもしれません。俳優に対してファンがプレゼントを渡せたり、一緒に何か取り組めたりして、その状況に慣れてしまっている感じがあるのです。

―ダニエルさんはどのようにして日本のコミコン親善大使になったのですか?

私は24年間、日本でサイン会を行ってきましたが、毎年、より多くの友人と連絡を取り、より多くの人を日本に連れてくることで、日本のファンが毎年、より多くの人に会えるようにしてきました。その取り組みを、東京/大阪コミコンの主催者の方々が評価してくれたのだと思います。そして、私が日本を本当に愛していて、常に色々な形で協力していることを理解し、毎年呼んでくれます。私も毎回「行きます」と答えています。なぜなら、本当に日本が大好きだからです。

―親善大使としての活動の中で、最も印象に残っている瞬間を教えてください。

長年にわたってたくさんの人と出会ってきて、子どもの頃に出会ったファンが、大人になってまた会いに来てくれる時です。彼らは私がまだすごく若かった頃の写真や思い出を持ってきてくれるのですが、それを見ると、彼らはもっと若くて……私たちの間に歴史があって、それがとても美しいことだと感じています。長い年月を通して、彼らの人生の一部になれて、そして今もなお、喜びや幸せを届けることができているのなら、それが何よりも嬉しいことです。

―ダニエルさんの考えるコミコン文化の魅力とは何でしょう?

私は、『スター・ウォーズ』がファンダムの中で大きな存在であり、それに関われていることが本当に光栄だと思っています。特に日本のような場所で『スター・ウォーズ』を代表して参加できることは、自分がボバ・フェットを演じていなければ決して得られなかった機会だと思っています。だからこそ、その役割をとても真剣に受け止めていて、どこへ行っても親切と愛を届けようと心がけています。

『スター・ウォーズ』は自分の人生の大きな一部であり、その喜びを他の人たちの人生にも届けたいんです。コミコンに参加するのが本当に大好きで、ファンの皆さんと会って、たとえほんの一瞬でも、幸せや喜びを届けられることが何より嬉しいんです。

―今後、日本のコミコンで挑戦したいことは何でしょうか?

いつかコスプレをして会場を歩き回ってみたいですね。ただの一人のファンとしての感覚を味わってみたいのです。私物のコスチュームやアーマーを持ってきて、ファンとして歩き回って楽しむことが、唯一まだやっていないことです。ファン視点でのコミコン参加は、今までとは100%異なる体験になると思います。ダニエル・ローガンとしてではなく、ボバ・フェットのコスプレイヤーとして写真を撮ってもらえるかもしれませんね。

―良いですね!その瞬間のダニエルさんに遭遇してみたいです。

もしかしたら会えるかもしれません。でも、私だって気づかないかもしれませんね(笑)。

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