2025.8.07

サンディエゴコミコン2025レポ:ブース編①

現地時間2025年7月23日から27日まで、アメリカ・サンディエゴのコンベンションセンターにて「サンディエゴコミコン」(SDCC)が開催されました!

これから数日間にわたり、現地で見て、聞いて、体験したことをお届けしていきたいと思います。まずは、コンベンションセンター内のブースについて。

Comic Artist

コミコンとはコミック・コンベンションの略で、根底にあるのはコミックへの愛。コミックのクリエイターたちによるトークイベントやサイン会、作品販売などが数多く行われています。

その中でもスペシャルだったのが、アレックス・ロスさん(@thealexrossart)のブース。写実的な作風が特徴の作家で、マーベルやDCのアートを数多く手がけてきた大御所の方です。

整然とした佇まいだった、白基調のスペース。一等地にあるアートギャラリーのようで、じっくりと作品鑑賞を愉しめました。

展示作品のほか、サイン付きアートブックやコミックなどSDCC限定商品が販売。

行列の進みが遅かった理由は、どの商品も魅力的すぎて、カウンターに着いたタイミングで再び迷い出す人が大半だったから、でした。

SDCCの人気エリアは、作家たちのブースで埋め尽くされる「アーティストアレイ」。

荒々しくエネルギッシュな筆遣いに惹かれて立ち寄ったのが、タイラー・カークハムさん(@tylerkirkhamart)のブース。

マーベルやDCなどのアートを手がけている方で、この時は『X-MEN ’97』のイラストにサインをしていました。日本のコミコンへの参加も検討しているそうです!

余談ですが、アーティストアレイの出展者は、アメコミ作家だけではありません。ボードゲーム用のサイコロ専門店など、思いもよらないアイテムに出会えるのも、このエリアの面白さと言えるでしょう。

Comic Shop

もちろん、コミックショップもあります。アルファベット順に収納されており、お目当てのコミックを探しやすい環境が整っていました。

コミックが映画やドラマになるパターンもあれば、逆も然り。イギリスの人気テレビシリーズ『ドクター・フー』のコミックを発見しました。

ドラマの写真をそのまま表紙に使っていたり、主役をイラスト化したりと、バリエーション豊富。

こちらは、ディズニーアニメ『ダックテイルズ』のコミック。インテリアとして飾るのも良さそうです。

コミックショップは一軒だけではありません。レアなコミックを取り扱っているお店もありました。

最高額は、パニッシャーが初登場する『アメイジング・スパイダーマン #129』(1974年)で、なんと19,000ドル(約285万円)!

この作品の内容とは異なると思われますが、パニッシャーは2026年公開の映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に登場予定。このコミック、今後さらに価格高騰していきそうな予感です。

DC

7月上旬と言えば、映画『スーパーマン』が封切り。以降、関連ニュースが連日のように報じられていました(映画効果で保護犬検索数が爆増、『スーパーマン』過去作の視聴回数も爆増、など)。

もちろんSDCCでもその熱狂は継続。DCのブースには、主演デヴィッド・コレンスウェットが劇中で着用した衣装や、スーパーマンとクリプトの愛らしいイラストが展示され、常に人だかりができていました。

昨年と同じくグッズ販売がメインでしたが、プレビューナイト(水曜日)の時点で2時間待ちの大行列。土日はさらに凄かったと思われます……!

SONY

SONY PICTURES TELEVISIONのブースは、アメリカンダイナー風の空間に。中央に設置されていたUFOキャッチャーは、Instagramアカウント(@sonypicturestv)をフォロー&タグ付け投稿することで挑戦できました。

成功すればピンバッジがもらえるようでしたが、失敗したので中身は想像するしかありません。残念!

その他、SONY PICTURES TELEVISION作品(『ザ・ボーイズ』『ジェン・ブイ』『Outlander:Blood of My Blood』『グースバンプス モンスターと秘密の書』『フォー・オール・マンカインド』『ツイステッド・メタル』『ベター・コール・ソウル』『THE LAST OF US』)のグッズが販売。

『ザ・ボーイズ』のホームランダーTシャツはミルクカートン風ケース、ディープTシャツはシリアルボックス風ケース付きと、ユニークなものに。いずれも55ドル(約8,250円)でした。

『THE LAST OF US』のサバイバルバックパックは125ドル(約18,750円)。背負っているだけで生き延びることができそうです!

Paramount+

Paramount+はロゴにちなみ、雪山をイメージしたブースに。

こちらもUFOキャッチャーのアトラクションがメインでしたが、とてつもなく大きい!

ビーチボールを獲れたら特典と交換できる、というものになっていました。

特典は写真の通り。山のぬいぐるみが可愛いですね!

STAR WARS

『スター・ウォーズ』のブースでは、小道具やアートワークが展示されていたほか、アパレルや雑貨などSDCC限定グッズの販売が行われていました。

その輝きに目を奪われたのが、『スター・ウォーズ』とジュエリーを掛け合わせた「RockLove Jewelry」。オーラベッシュ文字で名台詞を彫ったネックレスなどが販売されていました。

SDCC限定で、オーラベッシュ文字で名前を刻印できるサービスも実施。その場で作業する様子も見学できました。

▼ブースの光景(RockLove Jewelry Instagramより)▼

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TRUMPET GUY

『スター・ウォーズ』繋がりで印象に残った出来事をひとつ。

朝早くから会場と隣接ホテルを往復し、ブースやコスプレギャザリングの取材を行い、疲労困憊だった取材2日目の夕方。会場出口に向かうタイミングで、爽やかな音色が空から降ってきました。

エスカレーターに乗りながら『スター・ウォーズ』メドレーを演奏する「トランペット男(#SDCCTRUMPETGUY)」に遭遇したのです。

SDCC会場の各ブースPR用の音楽や効果音、行き交う人々の話し声が混ざったザワザワ音も、きっと我々の疲れに繋がっていたのでしょう。

大好きな作品の馴染み深い音色を耳にしたことで、少し癒されたのでした。ありがとう、トランペット男!(動画を見たい方は、Instagram @sdcc_maniajp のストーリーアーカイブ「SDCC DAY2」投稿をチェックしてみてくださいね!)